SCHEDULE

夏。

夏が終わります。

いやきっとまだ終わらなくて、紫外線を気にしたり、汗をかいたり、冷房攻撃におののいたりしながら、それでもルンルンの夏休み気分で闊歩するのだろうけど、

風だけは確実に、夏が終わることを予告しています。

ちょっと振り返ってみます。

それも、去年の夏から。。。

去年は5月ごろ人生初の沖縄に行きました。いろいろ衝撃でした。大好きになりました。東京に戻って来た時の、特に電車に乗ったときの違和感がすごく、「どうしてほとんどの人が楽しくなさそうなんだろう」と思いました。

8月は母方の実家の徳島へ。阿波踊り、眉山、お好み焼き、墓参り。もういない祖父母との思い出が、のんびりとした太陽に混ざって、私を照らし出してくれました。

9月は伊勢。嵐と温泉と、自然に囲まれた神宮。のんびりすること、さびしくなること、それが大事だと思います。今はいつでも明るすぎるのかもしれない。

そうして、苦手な冬と春を経て、また夏がやってきました。

今年はまだ遠出はしていませんが、様々なイベントを楽しませてもらってます。

まずミュージックビデオ撮影で、千葉の海へ。

映像の撮影って、たいてい、音を流しながら、それに合わせてドラムを叩くフリをするんです。そのときにドラムの大きい音が鳴っちゃうといけないので、ミュートっていう透明の固いシートを敷いてるんです、その透明シートをドラマーは一生懸命叩くわけですね。

わたしはそれがとてもいやで慣れないのですが。。。、今回の撮影は海のすぐ隣りのアトリエ。波の音が前提としてその辺一帯を包んでいます。スピーカーからは大音量で音楽を鳴らし、ドラムにはミュートを使わず、普通に叩いて歌って、撮影できました。

レコーディングではヘッドフォンをするし、ライブではお客さんの前でやります。

でもこの日は、家で子供が踊るように、酔っぱらいが夜道で歌を歌うように、何も気にせず力の抜けた演奏ができました。

浜焼きサザエを食べてだくだくの汗を流した後、その足で都内のバスや橋で夕方の撮影。

あとは監督にお任せして、いいミュージックビデオを皆様にお届けできたら。

さて7月終わりには大好きな先輩2人の結婚式がありました。あまりにも仲の良い人の挙げる結婚式は、「いま緊張してるな」「だいぶ疲れてるな」「結局こうやってるな」とか、妙に冷静にとらえたりして、「結婚式ってあくまで一つの通過点なんだ。」と実感しました。だけど、帰宅して数日経ってから、いただいた引き出物や撮影された写真たち、たくさんのエピソード後日談を少しづつ味わっていくと、本人達ではないけれど、私までひと仕事終えたような、泣き笑い、苦楽を共にしたような、そんな気持ちで、人生のとある場面を一緒に過ごさせてくれた偶然に感謝というか、おもしろいものだなぁと思っています。

そんな気持ちは先日会ってきた友達にも思いました。5月に赤ちゃんの産まれたその友達の、人生の一部として私がやんわり存在していること、それが楽しいし、おもしろいし、現在も会えること話せることが、何より嬉しいです。

隣駅に引っ越しをしましたが、その地域のサンバ祭りに参加して打楽器を叩いてきました。ポコポコカコカコ鳴らしながら練り歩く商店街、子供達、大人、いろんな人が夏にまぎれて好きに音を鳴らしているその解放感は大好きです。

高校生のころおばあちゃんが仕立て屋さんに頼んで買ってくれた絞り染めのすてきな浴衣を今年も来て花火大会に行きました。着付けなんて習ったことありませんが、いつのまにか着る時間が速くなっていることに気づきました。今年の花火は海の近くだったので、花火が終わってみんなとしゃべっていたら、肌も浴衣も潮でベトつきはじめました。嬉しいことです。

ライブや音源をいつも楽しんでくれている大好きなお客さん家族にごちそうになりに行きました。お酒はめっぽう弱い私ですが、素敵な人々と明るさが集まれば、自然とお酒はすすむもの。手作りの宴と音楽は、人をどんどんほぐして、仲良くさせてくれる、魔法みたいなものです。

昔の友達たちとツーリングに行って(といっても私は後ろに乗るだけですが)、今までで一番がっつりとした山登り(といってもとても低くて短時間ですが)をしました。浴びる風と友達の話、気づいたらなにやら紛れ込んでいた大自然、登るにつれ涼しくなっていく気候。浄化というにはきっと程遠い行程だったのかもしれませんが、少したくましくなれた気がします。

いつもは音楽や話すことでしかつながりのない友達たちと、3人でプールへ。みんなの色んな面が見えてすごく楽しかった。私も色んな面を出してしまったけれど、話したくなったし出したくなったのだから、それでいいじゃない。きっとこれからもっと仲良くなれる。

夜道のトークがパターンになりつつある友達もできました。お酒を飲まない夜型女ミュージシャン同士、お茶やアイスを片手に、話はいつも尽きません。

そして小さい頃通っていた舞踊学園の講演を数年ぶりに見に行きました。人間性も表現方法も確実にここからスタートしたんだと自覚させられ、思いや気持ちでいっぱいになりました。ここの話ならいくらでもしゃべっていられるし、考察できるし、踊れるし、歌えます。それでもまだまだ気づいていないところがたくさんありました。今だからこそ発見できた部分というのが、とても懐の深い部分でした。こんな場所があって私は本当にラッキーです。

もちろんライブやレコーディングなど、音楽があってこその、これらの息抜き。

より謙虚で強い音楽を心がけて、

今日はこれにて。。。